中国でLINE・カカオトーク不通 長期化か

聯合ニュース 7月13日(日)13時52分配信

【ソウル聯合ニュース】中国で無料通信アプリ「LINE(ライン)」や「カカオトーク」が不通になっている事態が長期化している。中国政府が遮断した可能性が高いとされるが、韓国政府は慎重な姿勢を示している。
カカオトークは1日午後から中国全土での一部サービスが、LINEはメッセージのやり取りなどすべての機能が利用できなくなっている。
カカオトークは韓国のカカオが手掛けている。LINEは韓国最大のインターネットサービス会社、ネイバーの日本法人が運営している。両社はアプリサービスに技術的な欠陥は見つかっていないとしている。
今回の事態について、中国政府が自国の通信アプリ「微信(ウェイシン)」など情報通信産業の保護のため、強制的にサービスを遮断したとの分析も出ている。米紙ウォールストリート・ジャーナルなど海外の主要メディアは中国当局がインターネット検閲を強化し、アプリへの接続を遮断した可能性を指摘している。
フェイスブックやツイッターも接続が遮断されたことがあったほか、カカオトークとLINEが不通になった時期にヤフーとマイクロソフトの主なサービスも中国での接続ができなくなった。
ただ、両アプリの運営会社は中国当局の接続遮断の可能性について慎重な立場を示している。中国内での不通事態が長期化する場合、グローバル市場への事業展開に支障が出るとして、対策づくりに追われている。
韓国政府は未来創造科学部と外交部が連携し、先週から在中国韓国大使館を通じて具体的な原因を調べているが、積極的には対応していない。中国当局が介入したという明確な証拠がなく、外交問題に発展する懸念があるためだ。未来創造科学部の関係者は「アプリストアでダウンロードして利用するサービスなので、WTO(世界貿易機関)条約の対象ではない。中国が遮断したとしても政府が公式に異議を申し立てることはできない」と話した。
今回の事態が国際的な問題になれば、両社のグローバルビジネスにも悪影響を与えかねないことも悩みの種となっている。両社は韓国政府に支援を要請していないという。